心（こころ)捧(ささ)げ この身焦(みこが)し

戀(こい)の痛(いた)み 咲(さ)いた花(はな)は

朝(あさ)に咲(さ)き散(ち)りゆく夕(ゆう)べ

露(つゆ)と消(き)えて果(は)てる日(ひ)まで

どうかせめて 愛(いと)しいあなたに

白(しろ)く白(しろ)く咲(さ)いた沙羅雙樹(さらそうじゅ)

戀(こい)焦(こが)れて 結(むす)んだ絆(きずな)は

儚(はかな)いと知(し)る運命(さだめ)

あなたに出逢(であ)ったあの日(ひ)から

眠(ねむ)れぬ想(おも)いは息(いき)もできぬほど

心(こころ)のすべてで愛(あい)しても

葉(かな)わぬ戀(こい)だとわかっていた

なぜ ここでふたり出逢(であ)い

悲(かな)しい戀(こい)に墮(お)ちたのでしょう

なぜ 星(ほし)もささやく月(つき)も

共(とも)に見(み)ると苦(くる)しいのでしょう

うつろう戀路(こいみち)に

儚(はかな)き願(ねが)いよ

どうかせめて 愛(いと)しいあなたに

そっとそっと咲(さ)いた沙羅雙樹(さらそうじゅ)

愛(あい)してると 一言云(ひとことい)えない

戀(こい)ならば散(ち)る私(わたし)

あなたに出逢(であ)えて良(よ)かったと

それでも想(おも)うのは愚(おろ)かでしょうか

戀(こい)に泣(な)き暮(く)れて今宵(こよい)こそ

忘(わす)れると心(こころ)に誓(ちが)うのに

なぜ ひと目會(めあ)えるだけで

ふたり心(こころ)交(か)わすのでしょう

なぜ 聲(こえ)を聞(き)くたび胸(むね)は

帰(かえ)る場所(ばしょ)を無(なく)すのでしょう

うつろう戀路(こいみち)に

儚(はかな)き願(ねが)いよ

うつろう戀路(こいみち)に

儚(はかな)き願(ねが)いよ

どうかせめて 愛(あい)しいあなたに

白(しろ)く白(しろ)く咲(さ)いた沙羅雙樹( さらそうじゅ)